トリノ・エジプト展
こんばんは。井上です。
先日、カメラマンさんに
「よい写真を撮るためには絵を沢山見ること」というアドバイスをいただき、
それもあって、気になっていたトリノ・エジプト展を見に県立美術館へ行ってきました。
(絵じゃないんですけどね)
私が一番興味深かったのは、「死者の書」という巻物。
こう文字にしてしまうと、ちょっと怖いですね。
死後に迎えるであろうさまざまな障害や審判を乗り越えて、
無事楽園に到達するためのガイドブックのようなものとのこと。
古代エジプト人には永遠の命を信じるという死生感があったようです。
死後の世界の永遠の家としてピラミッドを作り、
魂が戻る肉体としてミイラを作ったようです。
なんかやっぱり、文章にしたらちょっと怖い話になってしまいました。
こういう考え方は、自然から来たものと考えられているようです。
地形柄水平線が見え、毎日繰り返される日没と日の出。
干上がったナイル川に毎年現れる植物の新芽。
自然と関わらずに生きていくことは出来ないというのは、古代も現代も一緒のことで、
そういうことを考えていると、最近の変な気象についても考えてしまうのでした。
とはいえ、久々にのんびりとした一日でした。
子供を連れての美術館に不安もありましたが、圧倒されたみたいで一言も発せず。
途中で寝てしまった子供が起きたら考える人の目の前。
目を開けた瞬間、「おぉー!」と。